モデルファイルの部分ロード
制約事項
モデルファイルが手動ロードに設定されているプロジェクトを開くと、それらのモデルファイルが未ロードの状態になります。 この状態で制約のある機能とそれらの制約は次の通りです。
機能 | 制約 |
---|---|
名前を付けて保存 | 未ロードのモデルファイルが一つでもある場合、実行できません。機能を実行するには、すべてのモデルファイルをロードしてから実行してください。 |
検索 | ロード済みのモデルファイルは検索されますが、未ロードのモデルファイルは検索されません。 |
モデルのエラーチェック | 未ロードのモデルファイルが一つでもある場合、エラーチェックを実行時に関連先モデルの有無チェックは行われません。また、未ロードのモデルファイルはエラーチェックされません。 |
差分比較 | 未ロードのモデルファイルが一つでもある場合、実行できません。機能を実行するには、すべてのモデルファイルをロードしてから実行してください。 |
モデルファイルのエクスポート | エクスポート対象に未ロードのモデルファイルが一つでもある場合、実行できません。機能を実行するには、モデルファイルをロードしてから実行してください。 |
モデルファイルの統合 | 統合対象に未ロードのモデルファイルが一つでもある場合、実行できません。機能を実行するには、モデルファイルをロードしてから実行してください。 |
プロダクトラインの開始 | 未ロードのモデルファイルが一つでもある場合、実行できません。機能を実行するには、すべてのモデルファイルをロードしてから実行してください。 |
プロファイルの編集 | 未ロードのモデルファイルが一つでもある場合、実行できません。機能を実行するには、すべてのモデルファイルをロードしてから実行してください。 |
部分ロードノードと注意事項
あるモデルの親が未ロードのモデルファイルに含まれており、モデルナビゲータ上に存在しない場合、モデルナビゲータの下部に [部分ロード] というノードが表示され、その下に親が未ロードのモデルとその下位モデルが表示されます。これらのノードのことを 部分ロードノード と呼びます。
制約のある機能
次の機能の対象範囲としてプロジェクト全体を指定しても、部分ロードノードにあたるモデルは対象から除外されます。
- 検索
- エラーチェック
- ドキュメント出力
モデルパス
Next Design のエディタ上部には、モデルのパスを表示するパスバーがあります。 通常、パスバーにはプロジェクトのルートからの絶対パスが表示されますが、部分ロードノード以下に表示されているモデルには異なるパスが表示されるのでご注意ください。
- 部分ロードノード以下に表示されているモデルには、パスの先頭に「\:partial」が付与されます。
- モデルファイルのロード状況が変化すると部分ロードノード以下から移動してパスが変わります。
部分ロード設定の記憶と注意事項
部分ロードの設定は、プロジェクトファイルと同じフォルダにある {プロジェクトファイル名}.nuser
ファイルに記憶されます。
構成管理システムを利用する場合は .nuser
ファイルの扱いについて以下のことをご注意ください。
なお、部分ロードの利用にあたっては前述の制約事項を理解している必要があるため、.nuser
ファイルをチームメンバー全員で共有する場合は事前に認識共有しておくことをお勧めいたします。
Subversion での注意事項
- Next Design でプロジェクトをリポジトリ登録する場合、
.nuser
ファイルは構成管理の対象から除外されます。 .nuser
ファイルを構成管理する場合は、Next Design 以外のツールを利用して手動で登録・コミットしてください。.nuser
ファイルが変更されても Next Design のコミット対象の一覧には表示されません。
Git での注意事項
- 部分ロード設定をチームメンバー全員で共有する場合を除き、
.gitignore
ファイルに.nuser
ファイルを登録して構成管理の対象から除外してください。
共通の注意事項
- 未ロードのモデルファイルはエラーチェックなどの対象になりません。対象にしたいモデルファイルをロードしてから実行してください。