Next Design V3.1 から V4.0 へのアップデート時の注意点
目次
プロジェクトファイル
旧バージョンで作成したプロジェクトファイルを V4.0 で開くと最新スキーマバージョンのファイル形式に変換され、継続してご利用いただけます。 V4.0 でプロジェクトファイルを上書き保存すると V3.1 では開けなくなります。
拡張コンテンツ
Next Design 本体のアップデートと合わせて拡張コンテンツもアップデートします。インストール済みパッケージのアップデートをお願いいたします。
オンプレミス版フローティングライセンス
オンプレミス版フローティングライセンスに対して次のセキュリティ強化と可用性向上を行います。
- ライセンスサーバーの接続先情報の隠蔽
- 利用可能なクライアントPCの制限
- セカンダリーサーバーによる可用性向上
上記に伴い、オンプレミス版フローティングライセンスの利用方法が次のように変わります。
- ライセンス管理者が専用ツールを使用してクライアントに配布するライセンス設定ファイルを作成
- ユーザーがそのライセンス設定ファイルを使用してライセンス管理画面からライセンスを登録
- セカンダリーサーバーを利用する場合、追加のプロダクトキー発行を依頼してライセンス設定ファイルに反映
V4.0 でオンプレミス版フローティングライセンスを利用される場合は次の対応をお願いいたします。
ライセンス管理者による対応
- ライセンス設定ファイル作成ツールをダウンロードしてインストールします。
- そのツールでライセンス設定ファイルを作成してユーザーに配布します。
<オフラインでご利用の場合>
フローティングライセンスサーバーでのライセンスのアクティベーションをオフラインで実施されている場合は、上記対応に加えてライセンスの更新手続きが必要です。次のマニュアルに従ってお手続きください。
(ライセンスのアクティベーションをオンラインで実施されている場合や、従来バージョンを継続利用される場合はお手続き不要です)
ユーザーによる対応
- Next Design V4.0 を起動します。
- 従来バージョンでオンプレミス版フローティングライセンスを利用されていた場合は、次のエラーメッセージが表示されます。その場合は [OK] ボタンを押下します。
- ライセンスの登録画面でライセンス設定ファイルを指定してライセンス登録を実施します。
補足事項
- 従来バージョンと V4.0 が混在する環境でも同一のライセンスサーバーで運用可能です。
- セカンダリーサーバーの利用を希望される方は Next Design 営業窓口 までお問い合わせください。
エクステンション
Next Design の API は V3.1 と V4.0 で互換性があり、.NET 6 と .NET 8 も互換性に配慮されているため、開発されたエクステンションは基本的にそのまま動作します。
ただし、次の条件に該当するエクステンションを V4.0 で引き続き使用する場合は、内容を確認して必要に応じて対応をお願いいたします。
振る舞いが変わる API を利用している場合
Next Design V4.0 で振る舞いが変わる API は次のものです。これらを利用している場合は、エクステンションの動作に影響ないか確認いただき、必要に応じて処理を見直してください。
API | 条件 | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|---|
IModel.SetRichTextField メソッド | フォーマットに"html"を指定 | HTMLフォーマットの値のみが設定されます。 | HTMLフォーマットの値と同時にTEXTフォーマットの値も設定されます。 |
↑ | ↑ | 設定値に <body> タグが含まれていなくてもその値が設定されます。 |
設定値に <body> タグが含まれていなければ例外が発生し設定されません。設定値の仕様はこちらを参照ください。 |
↑ | フォーマットに"xaml"を指定 | XAMLフォーマットの値が設定されます。 | XAMLフォーマットの値は設定されません(何も処理せずに正常終了します)。 |
ExtensionPoints ライブラリを利用している場合
エクステンション開発プロジェクトで ExtensionPoints ライブラリを利用している場合は、次の通り、V4.0 対応バージョンに更新してください。
該当パッケージ | V4.0 対応バージョン |
---|---|
NextDesign.Desktop.ExtensionPoints | 1.2.2.41030 (リリース予定) |
Next Design 本体に同梱されているライブラリを参照している場合
エクステンション開発プロジェクトでエクステンション開発用パッケージ(注1)以外の Next Design 本体に同梱されているライブラリ(注2)を参照していない場合、以下の確認は必要ありません。
高度なエクステンションを開発するためにエクステンション開発用パッケージのほかに Next Design 本体に同梱されているライブラリと同じライブラリを参照している場合、本体同梱ライブラリのバージョンアップに伴ってエクステンション実行時に参照するライブラリのバージョンが変化する場合があります。
次のルールに従って、エクステンション実行時に参照するライブラリのバージョンを確認し、そのバージョンと組み合わせてエクステンションが正しく動作することを確認してください。
エクステンション同梱(A) | Next Design 本体同梱(B) | ライブラリバージョンの新旧 | 参照するバージョン |
---|---|---|---|
- | 同梱している | - | (B) |
同梱している | 同梱している | (A)の方が(B)より新しい | (A) |
同梱している | 同梱している | (A)と(B)が同じ、または、 (B)の方が(A)より新しい |
(B) |
(注1) エクステンション開発用パッケージ: NextDesign.Core, NextDesign.Desktop, NextDesign.Desktop.ExtensionPoints
(注2) Next Design V4.0 に同梱されるライブラリの詳細については、こちらの「テクニカルサポート」からお問い合わせください。
以上です。