Next Design V3.0 から V3.1 へのアップデート時の注意点


プロジェクトファイル

V3.0 から V3.1 へのアップデートに伴うファイル保存形式の変更はありません。V3.1 で保存されたファイルは V3.0 でも編集できます。

エクステンション

Next Design 本体のプラットフォームが .NET Core 3.1 から .NET 6 に変更となります。 これに伴い V3.0 向けに開発されたエクステンションを V3.1 で引き続き使用する場合は、次の対応をお願いいたします。

.NET 5 および .NET 6 の一部には破壊的変更があり、それらに該当する場合は個別に対応いただく必要があります。 また、利用されている外部の依存パッケージの互換性についてはユーザー様にてご確認いただく必要があります。
.NET Core 3.1 のサポートは終了しています。今後のサポートを受けるためにも .NET 6 への移行をご検討ください。
(Next Design の API は V3.0 と V3.1 で互換性があり、.NET Core 3.1 と .NET 6 も互換性に配慮されているため、ほとんどのエクステンションはそのまま動作します。)

参考:.NET および .NET Core サポート ポリシー

エクステンションの .NET 6 への移行

.NET 6 対応のエクステンションを Visual Studio で開発するためには、Visual Studio 2022 が必要です。
(Visual Studio 2019 では .NET 6.0 以降をターゲットにすることはサポートされていません)

参考:.NET、MSBuild、Visual Studio のバージョン管理の概要

V3.0 向けに開発されたエクステンションを .NET 6 へ移行するための手順は次の通りです。

  1. .NET 6.0 SDK(Windows 用 x64, x86 両方)をインストールします。(ダウンロードはこちら

  2. (23/08/11追加) 以下の警告が出る場合は、プロジェクトファイル(プロジェクト名.csproj)のSdk設定を [Microsoft.NET.Sdk] に変更します。

    警告メッセージ:

    Microsoft.NET.Sdk.WindowsDesktop SDK を使用する必要はなくなりました。ルート プロジェクト要素の SDK 属性を 'Microsoft.NET.Sdk' に変更することをご検討ください。

      対象ファイル:プロジェクト名.csproj

      Visual Studio 2022のプロパティ設定からは変更できないため、Visual Studioで対象ファイルをクリックし開くか、テキストエディタで開いて編集します。

      修正前プロジェクト設定の例:

      <!--csprojの設定--> <Project Sdk="Microsoft.NET.Sdk.WindowsDesktop"> </Project>

      修正後プロジェクト設定の例:

      <!--csprojの設定--> <Project Sdk="Microsoft.NET.Sdk"> </Project>
  3. Visual Studio 2022 でソリューションを開きます。

  4. ソリューション エクスプローラーでプロジェクトを右クリックし、[プロパティ] を実行してプロジェクトのプロパティを表示します。

  5. 左のナビゲーションから [アプリケーション > 全般] を選択し、[ターゲットフレームワーク] の設定を [.NET 6.0] に変更します。

    ターゲットフレームワークの変更

  6. ソリューション エクスプローラーでプロジェクトを右クリックし、[NuGet パッケージの管理] を実行して [NuGet パッケージ マネージャー] を表示します。

  7. [インストール済み] タブを選択して、次のパッケージを対応バージョン以降の最新の安定版に更新します。

    対象パッケージ 対応バージョン
    NextDesign.Desktop 3.1.1.30609 以降
    NextDesign.Core 3.1.1.30609 以降
    NextDesign.Desktop.ExtensionPoints 1.1.1.30519 以降

    パッケージの更新

  8. その他にご利用中のパッケージを .NET 6.0 対応のものに更新します。

  9. プロジェクトをリビルドします。

  10. パッケージの更新などによりビルドに失敗する箇所があれば修正します。

  11. エクステンションの動作を確認します。

ビルドに失敗する場合、.NET 5 および .NET 6 の破壊的変更が影響している可能性があります。以下のページもご参照のうえ、ご対応ください。

なお、上記手順でビルドされたエクステンションは V3.0 で動作しません。V3.1 との組み合わせで動作します。

(23/08/11追加)処理系依存により振る舞いの変わるAPIの確認

(23/08/11追加).NET6移行時のトラブルシューティング