Next Design V1.0 から V1.1 へのアップデート時の注意点
改訂履歴
2020-09-04 : エクステンションでのシステムコマンドIDの変更について追記しました。
■ プロジェクトファイル
V1.0 で作成したプロジェクトファイルは、ファイルオープン時に最新データ形式へ変換され、継続してご利用いただけます。ただし、次の点にご注意ください。
- 上書き保存すると以前のバージョンでは開けなくなります。
-
ダイアグラムの色変更が必要な場合があります。
クイックスタイルのカラーパレット見直しに伴い、V1.0 で作成したプロジェクトを開いてダイアグラムを表示すると、一部のシェイプやコネクタの色が無色やグレーになる場合があります。 必要に応じて、シェイプやコネクタを選択して色を指定し直していただくようお願いいたします。 なお、無色になったコネクタもダイアグラム上で選択可能です。
■ エクステンション
V1.0 向けに開発された DLL 方式のエクステンションを V1.1 でそのまま使用すると、次のようなメッセージが出力されて使用できません。
エクステンション"xxx"の活性化に失敗しました。(要求された型のうち 1 つまたは複数を読み込めませんでした。詳細については、LoaderExceptions プロパティを取得してください。)
V1.0 のエクステンションを V1.1 で使用する場合は、次の対応をお願いいたします。
- 参照 DLL の差し替え
- API 名前空間の変更
- API 仕様変更への対応
- ロケールファイルのキー名変更
- システムコマンド ID の変更
スクリプト方式のエクステンションでも、上記対応のうち、「3. API仕様変更への対応」と「4. ロケールファイルのキー名変更」は必要ですので、対応をお願いいたします。
1. 参照 DLL の差し替え
エクステンション開発用 DLL のファイル名が変更されました。 エクステンションのプロジェクトで参照設定の DLL を差し替えてください。
-
V1.0 までの DLL ファイル名
DensoCreate.NextDesign.Extensibility.Api.dll
-
V1.1 からの DLL ファイル名
NextDesign.Core.dll NextDesign.Desktop.dll
上記 の V1.1 エクステンション開発用 DLL ファイルは、Next Design V1.1 のインストール先フォルダに格納されています。
2. API 名前空間の変更
エクステンション API の名前空間が変更されました。 エクステンションのソースコードで名前空間を書き換えてください。
-
V1.0 までの API 名前空間
DensoCreate.NextDesign.Extensibility.Extension DensoCreate.NextDesign.Extensibility.Api
-
V1.1 からの API 名前空間
NextDesign.Extension NextDesign.Core NextDesign.Desktop
3. API 仕様変更への対応
以下に、仕様変更された API と次回アップデート時に統廃合予定の API を列挙します。 API 移行方法の詳細は、エクステンション開発マニュアルの API 一覧から該当 API の注釈をご参照ください。
なお、統廃合予定の API は V1.1 でも継続利用可能ですが、DLL 方式のエクステンションとしてビルドすると警告メッセージが表示されます。
仕様変更されたAPI
- ICommandParams.ToCollection メソッド
- IModel.ModelPath プロパティ
- IModel.SetField メソッド
- INavigator.Items プロパティ
- INavigator.SelectedItems プロパティ
- ModelBeforeNewRelationEventParams クラス
- ModelAfterNewRelationEventParams クラス
統廃合予定のAPI
- IApplication.CreateSearch
- ICommonUI.MessageBox
- IContext.Application
- IEditorPage.IsInformationPaneVisible
- IEditorPage.ActiveInfoWindow
- IEditorPage.CurrentOutputCategory
- IEditorPage.CurrnetInfoView
- IWorkspace.CreateSearch
4. ロケールファイルのキー名変更
多言語対応時に定義するロケールファイルにおいて、指定するキー名が変更されました。
キー名: resouceStrings
を resourceStrings
に変更してください。
(resource の綴りで "r" の脱字を訂正しています。)
-
V1.0 までの locale.xx.json ファイル
{ "locale": "xx", "resouceStrings" : { ・・・ } }
-
V1.1 からの locale.xx.json ファイル
{ "locale": "xx", "resourceStrings" : { ・・・ } }
5. システムコマンドの ID 変更
マニフェストのイベント定義で購読可能なシステムコマンドの ID が変更されました。 次の通り ID を変更してください。
コマンド | 変更前 ID | 変更後 ID |
---|---|---|
削除コマンド | Delete | Home.Delete |
切り取りコマンド | Cut | Home.Cut |
コピーコマンド | Copy | Home.Copy |
貼り付けコマンド | Paste | Home.Paste |
アンドゥコマンド | Undo | Home.Undo |
やり直しコマンド | Redo | Home.Redo |
以上です。