R03. プロファイルの設定項目とモデリングの変化

メタモデルやビュー定義での各種設定項目とその変更によるモデリングでの振る舞いの変化について説明します。

エンティティの設定項目と振る舞い

エンティティの設定項目と、その変更によるモデリングでの振る舞いの変化は次の通りです。

設定項目 振る舞い
表示名 文字列 モデルエディタやモデルナビゲータでの表示名が変わります。
クラス名 文字列 エクステンションでの識別名が変わります。モデルエディタでの振る舞いは変わりません。
種類 変更不可
抽象クラスか ON/OFF 既定値 OFF から ON に変更した場合、モデルの種類を選択時に選択肢に含まれなくなります。
継承元 エンティティ 継承元で定義されているフィールドを使用できるようになります。
アイコン アイコンの意匠 モデルナビゲータやツールボックス、ビューに表示されるアイコンが変わります。
プロジェクト直下の配置を許可する ON/OFF 既定値 OFF から ON に変更した場合、プロジェクト直下にも追加できるようになります。
モデルファイル分割を許可する ON/OFF 既定値 ON から OFF に変更した場合、そのモデルと親のモデルを別々のモデルファイルに分割できないようになります。
フィールド フィールド 定義したフィールドに値を保持できるようになります。
モデルナビゲータで表示する ON/OFF 既定値 ON から OFF に変更した場合、そのモデルと子孫のモデルはモデルナビゲータに表示されなくなります。そして、エクスポートの対象からも除外されます。
トレースページで表示する ON/OFF 既定値 ON から OFF に変更した場合、そのモデルはトレースページに表示されなくなります。そして、トレース網羅率の計算対象からも除外されます。
差分比較時に差分を表示する ON/OFF 既定値 ON から OFF に変更した場合、モデル変更差分の比較時に差分があっても表示されなくなります。
検索対象から除外する ON/OFF 既定値 OFF から ON に変更した場合、検索の対象やファインダの選択肢に含まれなくなります。
置換対象から除外する ON/OFF 既定値 OFF から ON に変更した場合、置換の対象に含まれなくなります。
制約 パス制約 参照フィールドに関連モデルを追加時にパス制約を満たすモデルだけ候補が絞り込まれます。
タグ付き値 任意のタグと値 エクステンションでタグと値を利用した処理を実現できます。モデルエディタでの振る舞いは変わりません。

フィールドの設定項目と振る舞い

エンティティが保持するフィールドの設定項目と、その変更によるモデリングでの振る舞いの変化は次の通りです。

設定項目 振る舞い
表示名 文字列 フォームビュー上の該当項目に表示されるタイトルが変わります。
フィールド名 文字列 ツリーグリッドの列に表示される場合、エンティティごとに定義されるフィールドの表示名に関わらず、同じフィールド名のフィールド値が同一列に表示されます。
エクステンションでの識別名が変わります。
データ型 変更不可
データ数 関連するモデルの多重度 [1] または [0または1] の場合、2つ目の関連モデルを追加できなくなります。
フィールドの種類 変更不可
初期値 あり/なし ありの場合、この初期値に設定した値がそのフィールドに初期設定されます。
なしの場合、データ型に応じた初期値がそのフィールドに初期設定されます。
カテゴリ 文字列 インスペクタを表示時、設定したカテゴリごとにフィールドがグルーピングされて表示されます。
ファインダで表示する ON/OFF ファインダ上でのフィールドの表示/非表示が切り替わります。
インスペクタで表示する ON/OFF インスペクタ上でのフィールドの表示/非表示が切り替わります。
差分比較時に差分を表示する ON/OFF 既定値 ON から OFF に変更した場合、モデル変更差分の比較時に差分があっても表示されなくなります。
検索対象から除外する ON/OFF 既定値 OFF から ON に変更した場合、検索の対象やファインダの選択肢に含まれなくなります。
置換対象から除外する ON/OFF 既定値 OFF から ON に変更した場合、置換の対象に含まれなくなります。
タグ付き値 任意のタグと値 エクステンションでタグと値を利用した処理を実現できます。モデルエディタでの振る舞いは変わりません。

所有関連の設定項目と振る舞い

エンティティ間の所有関連の設定項目と、その変更によるモデリングでの振る舞いの変化は次の通りです。

設定項目 振る舞い
表示名 文字列 フォームビュー上の該当項目に表示されるタイトルが変わります。
フィールド名 文字列 ツリーグリッドの列に表示される場合、エンティティごとに定義されるフィールドの表示名に関わらず、同じフィールド名のフィールド値が同一列に表示されます。
エクステンションでの識別名が変わります。
データ型 変更不可
データ数 関連するモデルの多重度 [1] または [0または1] の場合、2つ目の関連モデルを追加できなくなります。
フィールドの種類 変更不可
カテゴリ 文字列 インスペクタを表示時、設定したカテゴリごとにフィールドがグルーピングされて表示されます。
インスペクタで表示する ON/OFF インスペクタ上でのフィールドの表示/非表示が切り替わります。
差分比較時に差分を表示する ON/OFF 既定値 ON から OFF に変更した場合、モデル変更差分の比較時に差分があっても表示されなくなります。
タグ付き値 任意のタグと値 エクステンションでタグと値を利用した処理を実現できます。モデルエディタでの振る舞いは変わりません。

参照関連/導出関連の設定項目と振る舞い

エンティティ間の参照関連および導出関連の設定項目と、その変更によるモデリングでの振る舞いの変化は次の通りです。

設定項目 振る舞い
表示名 文字列 フォームビュー上の該当項目に表示されるタイトルが変わります。
関連名 文字列 エクステンションでの識別名が変わります。モデルエディタでの振る舞いは変わりません。
関連元 変更不可
関連先 変更不可
アイコン アイコンの意匠 プロファイルナビゲータやビューに表示されるアイコンが変わります。
双方向参照か ON/OFF 既定値 ON から OFF に変更した場合、関連先のモデルからこの関連を編集できなくなります。
導出関連に設定する ON/OFF 参照関連の既定値 OFF から ON に変更した場合、モデルエディタ上で導出関連として編集できるようになり、トレースページでも表示されるようになります。
フィールド フィールド 定義したフィールドに値を保持できるようになります。
差分比較時に差分を表示する ON/OFF 既定値 ON から OFF に変更した場合、モデル変更差分の比較時に差分があっても表示されなくなります。
タグ付き値 任意のタグと値 エクステンションでタグと値を利用した処理を実現できます。モデルエディタでの振る舞いは変わりません。

継承関連の設定項目と振る舞い

継承関連に個別の設定項目はありません。

シェイプの設定項目と振る舞い

ダイアグラムに対するシェイプ定義の設定項目と、その変更によるモデリングでの振る舞いの変化は次の通りです。

設定項目 振る舞い
表示名 文字列 ツールボックスに表示されるアイコンのラベルが変わります。
シェイプ名 文字列 変化なし
種類 シェイプの種類 対象フィールドに保持されているモデルのシェイプの種類が変わります。
マッピング対象 変更不可
対象フィールド 変更不可
データ型 変更不可
モデルの追加時に自動でシェイプを追加する ON/OFF ONの場合、他のビューでモデルを追加時にERダイアグラム上にシェイプも自動追加されて表示されます。
OFFの場合、他のビューでモデルを追加してもERダイアグラム上にモデルは自動追加されず、非表示状態になります。
図形 シェイプの形状 対象フィールドに保持されているモデルの形状が変わります。
表示色 シェイプの塗りつぶし色、線色、ラベルの表示色が変わります。
線の太さ 正の整数 シェイプの線の太さが変わります。
メタモデルのアイコンを表示する ON/OFF ON の場合、シェイプのラベルにアイコンが付いて表示されます。
幅/高さ 正の整数 モデル追加直後のシェイプの既定サイズが変わります。
タイトル/ボディ 表示するフィールド タイトルやボディに指定したフィールド値が表示されます。
タイトル/ボディの文字揃え 文字揃えとフォント タイトルやボディの文字揃えと表示フォントが変わります。
ラベル 表示するフィールドと位置 指定したフィールド値がそれぞれの位置に表示されます。
子シェイプ 子シェイプとして表示するフィールドとシェイプ シェイプの中に子シェイプを表示・追加できるようになります。

コネクタの設定項目と振る舞い

ERダイアグラムに対するコネクタのシェイプ定義の設定項目と、その変更によるモデリングでの振る舞いの変化は次の通りです。

設定項目 振る舞い
表示名 文字列 変化なし
シェイプ名 文字列 変化なし
データ型 変更不可
モデルの追加時に自動でシェイプを追加する ON/OFF ONの場合、他のビューで関連を追加時にERダイアグラム上にコネクタも自動追加されて表示されます。
OFFの場合、他のビューで関連を追加してもERダイアグラム上にコネクタは自動追加されず、非表示状態になります。
方向 双方向/順方向/逆方向 双方向の場合、関連元と関連先の双方向からコネクタを追加できます。
順方向の場合、関連元から関連先へコネクタを追加できます。
逆方向の場合、関連先から関連元へコネクタを追加できます。
関連元 コネクタ先端の形状 関連元側の形状が変わります。
関連先 コネクタ先端の形状 関連先側の形状が変わります。
形状 コネクタの線の形状 コネクタの経路や曲がり方が変わります。
表示色 コネクタの線の色が変わります(塗りつぶし色は表示に影響しません)。
線の太さ 正の整数 コネクタの太さが変わります。
線の種類 実線/ダッシュ線/点線 コネクタの線種が変わります。
メタモデルのアイコンを表示する ON/OFF ON の場合、コネクタのラベルにアイコンが付いて表示されます。
ラベル 表示するフィールドと位置 コネクタに付記されるラベルが変わります。

コネクタ設定項目の [方向] について

  • 2つのモデル間に順方向と逆方向の2種類の関連があり、両方のコネクタが定義されていて、かつ、両方の設定項目 [方向] が [双方向] に設定されている場合、コネクタ追加時にコネクタの種類を選択する操作が必要になります。
  • これに対して、それぞれのコネクタの設定項目 [方向] に [順方向] と [逆方向] を設定すると、コネクタ追加時の操作方向に従ってコネクタの種類が自動的に判定されるようになり、選択操作なしですばやくコネクタを追加できるようになります。